森の木々が静かに息づくように、私たちの暮らしもまた、自然とともに成り立っています。
しかし近年、森林の減少や環境問題が深刻化する中で、「木を使う」という行為そのものが誤解されることも少なくありません。

ガハクラが目指しているのは、“木を使うこと＝森を守ること”というサイクルをデザインで伝えることです。

木を使うことが、森を育てる

一見、木を伐ることは自然破壊のように感じられるかもしれません。
しかし実際には、計画的に伐採・植林を行うことが森林の健全な循環を支えています。

日本の森の多くは、戦後に植えられた人工林。
手入れが行き届かないまま放置されると、光が地面に届かず、生態系が崩れてしまいます。

つまり、木を適切に使い、再び植えることこそが、森を守る第一歩なのです。

デザインが果たす「つなぎ手」としての役割

木製ノベルティや木を使ったプロダクトには、ただの「モノづくり」以上の意味があります。
それは、木と人、森と社会をつなぐデザインの役割です。

例えば、木の質感を活かしたシンプルな名刺入れやコースターを手に取ることで、
「この木はどこで育ったのだろう？」と興味を持つきっかけになります。

ガハクラでは、多摩産材をはじめとする地域の木材を使い、
使うたびに自然を思い出せるデザインを意識しています。

森林資源を“価値”に変えるデザイン

ガハクラのデザインは、ただ美しい形を追求するだけではありません。
素材の背景や生まれた土地の物語をデザインとして伝えることを重視しています。

木の模様ひとつ、節の形ひとつにも、その木が生きてきた証が刻まれています。
それをデザインの中で活かすことで、
“資源”ではなく“命”として木を扱う感覚を大切にしています。

企業や人が“森の担い手”になる時代

サステナブルな社会を実現するには、行政や森林組合だけでなく、
企業やデザイナー、消費者がそれぞれの立場から森に関わることが欠かせません。

ガハクラのように、木を素材としたノベルティやデザインを提案することは、
**森と社会をつなぐ「小さなアクション」**のひとつです。

企業が木製ノベルティを選ぶことは、
同時に「木を使って森を守る」という選択をしていることでもあります。

デザインが描く未来の森へ

私たちが作るひとつの木製品が、未来の森へとつながっていく。
そんな想いを込めて、ガハクラは日々、デザインに向き合っています。

“美しいもの”を作るだけでなく、
“美しい未来”をデザインすること。

それが、ガハクラが考える「森林保全とデザインの関係」です。